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確率に依存しないSRPG
Lily Deuxを端的に表すなら、運の存在しない戦略シミュレーションゲームだろう。
SRPGの中には攻撃や魔法の成功率、あるいはキャラクターのステータスアップなどが確率によって変動するゲームも少なくないが、このゲームにはそういったものがない。
当たる攻撃は必ず当たるし、状態異常耐性などであたらない攻撃は必ず当たらない。
ゲームとしては詰将棋に近いと言っていいだろう。

またこのゲームには経験値がなく、敵を倒してもレベルアップはしない。
ゲームによっては特定のキャラのみを強くすることで無双できる、あるいは終盤まで育てず弱すぎるキャラがいるというようなこともあるが、このゲームではそれは起きない。
かわりにシナリオ毎に能力が決まっており、それゆえにそのステータスを存分に生かしたステージが提供される。

ここまで聞くと、一見自由度が低そうと感じるかもしれないが、ユーザーごとのオリジナリティが出る部分も多数用意されている。
例えば、武器や防具、また多数あるアビリティなどは自由に付け替えれることができる。
さらに武具について言えばどの武具を購入・装備するかのみならず、追加効果の付与などもできるため、戦略の幅はむしろ広いといってもいいだろう。

リリーの学校へ入学した少女の熱い物語
この世界には謎の超常的な力が存在する。その力を持っているのがリリーと呼ばれる少女たちだ。
そしてそれは広く知られ一般的なものとなっていた。
リリーの力に目覚めた少女、小百合は政府の薦めに従って、リリー専用の学校である赤鳴花学園にやってきていた。

リリーの能力は肉体系や超常系など大きな枠組みはあるものの、個人差が大きく、それぞれに特徴があるため、画一的な教育を行うことはできない。比較的自由度の高い学園生活の中で、自ら磨いていくことになるのだ。

そんな学園生活の中、強い存在感を放っているのが風紀委員だ。
彼女たちは強い権限を保有しており、かなり独善的で独裁的な運営を行っている。
具体的に言えば、少し揉め事があるたびに武力を以て、鎮圧に来るというオーバーパワーっぷりだ。

ただし、同時にこの学園の中では、より強いリリーが偉いという世紀末っぷりな制度が存在する。
強いリリーの育成を兼ねているらしく、ぶったおしてしまっても問題ないのだ。

かくして、風紀委員に対して、反感を持った小百合は制度そのものをなんとかしようと切磋琢磨していくのである。
アビリティや装備は付け替えれる、例え戦闘中でもだ
基本的なシステムはグリッドマスのターン制のSRPGだ。こちらのすべてのキャラを動かして攻撃をしたのち、次は敵側のターンになる。行動順といったパラメータもないので、好きな順番で好きなように攻撃ができる。
敵からの反撃ダメージを少なく抑えるためにも、よく考えて順番を選んでいきたいところだ。

このゲームのひとつの大きな特徴は、装備やアビリティを戦闘マップでも変更できるところだ。
準備画面でしか変更できないゲームが多い中、戦っている中でもころころ変えれるというのは珍しいだろう。
それによって、たとえば物理攻撃の敵にはカウンターを、特殊攻撃の敵には特殊カウンターをつけて臨むといった臨機応変な対応が可能になる。
どの敵に対して、どのキャラのどういったアビリティ構成で臨むかという戦略部分を、常に考えながら戦っていけるのだ。
このアビリティも単純に防御を上げるものから、水辺だと強くなるもの、敵が周囲に多いときのみ効果を発揮するものなど癖のあるものも多い。自分に都合の良い盤面を作っていくというのも戦略の一つになる。

また、キャラクターごとに特別なスキルも保有している。貴重なMPを消費するため多用はしづらいが、ここぞというところでは惜しみなく使っていきたい。
特に特殊攻撃属性は基本的にはスキル技にしかない。通常の防御力が高い相手には特殊攻撃であるスキルを活用しよう。

前述のようにステータス自体はステージごとに固定で、運の要素もないが、戦略という面では非常に多くの選択肢が与えられていると言えるだろう。
ショップを有効に
ステージの節目では装備やアイテム購入用のチケットが配布される。このチケットの範囲内でやりくりをして、ほしい装備を購入していくのだ。
それぞれの武具やアイテムはすべてが同じ値段というわけではなく、特殊な能力を持っているものや強い武器は必要なチケット枚数が多くなる。なかなか悩ましい部分だ。

弱い武器が必ずしも悪いというわけではないことにも注意が必要だ。
前述の武器への追加効果を鑑みれば、強い武器を一本だけ用意するよりも、追加効果の異なる弱い武器を多数用意したほうが戦略上よいという場合もありうる。
試行錯誤していろいろな方法を試してみよう。
いいところ
- 入れ替え可能な武具・アビリティによる戦略の幅
- レベル不使用がゆえの作りこまれたステージ
- コミカルな要素とシリアスな要素の混じったシナリオ
(記事は体験版を元に記載されています)
諸情報
- 個別サイト :Lily Deux
- ウェブサイト:disfact
- ツイッター :disfact公式@disfact
- ツイッター :Fifteen@s_fifteen
体験版あり
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