パトルの軍事博物館2~地震兵器の恐怖~

公式紹介動画

ブラックジョークのパレード的な

ああ、これは会社ではできないな、そう私は思った。同人ゲームならではの情け容赦のないブラックジョークがあるからだ。同人としてのメリットを思う存分発揮しているゲームだと言えるだろう。

このロンメルも実在の人物とは一切関係がない

ゲーム開始時に、ジョークはジョークとして受け止め、作者を攻撃しないことを宣誓させられる。この記事もそういったジョークを理解してくれる方に向けて書かざるを得ないので、守れない方はそっと戻るを押してもらいたい。

動く的なんて腕が鳴るぜ

人命の軽視はもちろん、ありとあらゆる方向に喧嘩を売っていく作品だ。人を選ぶ作品ではあるが、尖った光るものを持っている。

本作はパトルの軍事博物館の2作目だが、1作目を遊ばなくてもおおよそ問題ない。より深く世界観や関係を知りたい方は、フリーゲームで気軽に手を出せるのでやってみてもいいだろう。また少しボリュームが上がった特別版も有料で売られているのでこちらも確認してみよう。

個性的なキャラクター達

主人公のパトルは軍事博物館の館長だ。世界一の軍事博物館を作るという夢を持って邁進している。夢は夢でいいのだが根本的に自己中心、横暴、無責任というところがあり、その夢に巻き込まれる側はたまったもんじゃないのだ。

不敵なおじさんパトル

そんなパトルだから街に入れば、無条件で警察や軍から攻撃を受ける。完全に要注意人物としてマークされており、いろいろな組織から恨まれつくされているのだ。

警察VSパトル(戦車) 市街地に戦車で突入するのもどうなのか

そんな誰も寄り付かなさそうなパトルにもなんと協力者がいる。それは赤ウサギと呼ばれているコモラーデだ。こちらももちろん普通とはいいがたい人物(?)だ。

共産主義のウサギ

共産主義を成すためにパトルに協力して活動している。騙されやすい単純な性格でパトルの口車に載せられて客寄せパンダ(比喩)として使われていることに気が付いていない。魔法が使える謎生物でパトルの良き相棒となっている。

迷わず人に向けて放つ思い切りの良さもパトルと相性が良い

この二人だけでもすでに濃いメンツだが、ほかにも名前を出すにも憚られる人や、グリーンピー(放送禁止のピー)など様々な個性的な人物が登場する。刺激には事欠かないだろう。

シミュレーション+RPG

このゲームは博物館を経営するためのシミュレーションチックな部分と、戦車や戦闘機などで行われるRPGっぽい部分が組み合わさってできている。博物館を大きくするというのが目的であるものの、そのための主な手段は鹵獲だ。要するに戦車や軍艦を襲って奪って帰ってくるのだ。

正当防衛と言い張るぞ

敵の戦車や艦船を倒すとたまにその機体がドロップして手に入ることがある。それを修理することで自軍のユニットとして扱えるようになるのだ。戦力の拡充もできて博物館の展示物にもなる。一石二鳥だ。

右が自軍、左が敵軍だ

戦闘はよくあるRPG形式で行われるコマンド戦闘だ。特徴的な部分をあげるなら、それぞれの距離が戦闘に関係してくるところだろう。キャラクタごとに位置があり、②や低空といった形で表示されている。攻撃にも攻撃可能な距離があり、遠いと当たらない攻撃があり、範囲外の攻撃はすべて0ダメージになってしまう。前後や上下に移動を行い、敵を攻撃可能範囲に収めてから戦わないといけないということだ。

遅い戦車はタコ殴りだ

またターン制ではないため、それぞれの機体の行動力の速さによって攻撃順が回ってくるタイミングが異なる。いくら強くても遅い機体では何度も攻撃されて負けてしまうということもありうるのだ。

そして博物館運営はシミュレーション的要素を含んでいる。経営案を採用して、博物館の知名度をあげたり、資金を増やしたり、人員を増員したりするのだ。それぞれリスクもあり、必ずしも成功するとは限らないのでよく考えて採用するかどうかを決める必要があるぞ。

審議すればリスクについて説明される

シナリオが進み、一定期間たつと決算となる。決算ではこれまでの行動の結果が返ってくる。博物館運営だけじゃなく、無駄に兵器を出撃させて戦闘すればそれにも経費がかかっていくぞ。いろいろと考えて戦闘や経営をし、世界一の博物館を目指すのだ。

すべての償いをいまここで

いいところ

  • ふんだんに使われたブラックユーモア
  • バリエーションの多い戦車、戦闘機、軍艦
  • 経営と戦闘の表裏一体のバランス

(記事は体験版を元に記載されています)

諸情報

体験版あり

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